Linuxは、1991年にフィンランドのヘルシンキ大学の学生だった
Linus Torvaldsによって開発・公開されました。この頃、UNIXのソース・ライセンス(UNIXの設計図)を得るのに250,000ドルという超高額になっていたのと使用時間にも制限があったため、自ら開発に踏み切ったようです。
[実は、アメリカでFreeBSDというオープンソース(後で解説しますが、簡単に言うと無料ということ)のUNIX OSが開発されていたのですが、Torvalds氏はそのことを知らなかったそうです。もし知っていればLinuxを開発しなかっただろう、とまで言っています。]
Linuxの一番の特徴といえるのが、オープンソースであるという点です(FreeBSDもですが)。オープンソースというのは、ソースライセンスの取得や改変、配布が無償で認められているということです。要は、使うのも、直すのも、作ったのを配るのもタダということです。UNIXのところでも話したように、UNIXにはソース・ライセンスを得るためにお金がかかります。つまり、自分なりのOSを開発したり、バグを見つけても直したりすることができません。Windowsともなると、ソース自体を企業秘密ということで公表せず、バグを発表しても直す気すら見受けられません。