Linuxとは
今、これを読んでいる方は、
Linuxを全く知らない人、大学のレポートで書かなければならずに読んでいる方、興味があってこれから始めようと思って読んでいる方、
サーバを構築したい方、素人の解説サイトのあら捜しを目的としている方、トイレの会社を調べようとして間違って読んでいる方(その方は
こちら)だと思います。
ざっと簡単に書くので、目を通してみてください。長いですが(;´Д`)
<Linuxを全く知らない人へ>
LinuxとはOS(Operating System)と呼ばれるものです。今、あなたがWindowsを使っているなら、WindowsがOSですし、Macを使ってるならMacがOSです。WindowsやMacは電気屋で初めからパソコンに入っているのがありますが、Linuxはほとんどありません(最近は増えましたが・・・)。Linuxは基本的にネット上で無償で配布されているOSです(有償もあります)。無償だからといって劣っていることはありません。文書を作成するのも、計算処理をするのも、画像処理も同様にできます。むしろWindowsやMacよりも優れている点が多いのです。詳しくは、下の「Linuxとは」でお話します。
<UNIXの歴史>
Linuxの前にちょっとだけ。
UNIXというのもOSの一つです。1973年にアメリカのベル研究所に
所属していた
Ken Tompson
と
Dennis.M Richieによって
開発されました。(正確にはTompsonがUNIX本体を、RichieがUNIXで使われるC言語を開発しました。)
1970年代、ベル研にソース・ライセンス(UNIXの設計図)を与えられた施設で開発が進められました。
特に優れていたのが、カリフォルニア大学バークレー校コンピュータ・サイエンス学科のバークレー版UNIXと呼ばれる
UNIXです。このUNIXは、その後のUNIXやLinux、またTCP/IP(インターネットの仕組み)にも多大な影響を与えました。1980年代に、ベル研の親会社AT&Tが、UNIXのソース・ライセンスを販売し始めました。このことをきっかけに
より多くの会社、施設で開発することができるようになりました。このことで、それぞれの会社・施設独自のUNIXが開発さ
れました。しかしそれは、本来のUNIXとしての統一感がなくなってしまい、便利なソフトが開発されても、自分の
使っているUNIXではつかえないような事態が起こってしまいました。このことを防ぐために、POSIX(Portable Operation Inter
face for Computer Environment)という、同じソフトを使えるようにしよう、というような決まりごとが作られました。
このことをカーネルのアプリケーション・インターフェースの標準化といいます。
ちなみに、80年代半ばにMicrosoft(Windowsの会社)がMS-DOSというOSを開発しました。
さてUNIXですが、一見かなり衰退期のように見えます。なぜかというと、Microsoftが開発したWindowsNTがとても画期的で
あるかのように思われたからです。「UNIXは死んだか?」と雑誌で言われたこともあったそうです。しかし、ちょっと時間が経つとNTより
UNIXの方が優れていることが認められます。それは現在でも同じことです。)1991年にLinuxが開発されますが、詳しくは次の章で。