DNSサーバ BINDの設定

DNSサーバの第一の働きは、「名前解決」と呼ばれるものです。名前解決とは、IPアドレスで尋ねられたときにドメイン名を答える、またはその逆のことをいいます。しかし、それだけだとDNSサーバのメリットがいまいちわかりにくいので、実用的な話をします。

DNSの機能で一番わかりやすいのは、ドメインです。例えば、yahoo.co.jpやdocomo.ne.jpといったURL。なぜ2つともjpがつくかというと、大元のjpというドメインを持ったDNSサーバがcoとneというドメインを割り振り、さらにそのco.jpまたはne.jpというドメインを持ったサーバーがyahooとdocomoというドメインを割り振ったからです。要するにDNSを開くことによって、新たにドメインを割り振ることができるのです。これが一番のメリットといえるでしょう。

ではなぜDNSが必要かというと、上でもいったように名前解決という機能が便利だからです。名前解決はコンピュータのためというよりは人間が理解しやすいために作られた機能です。例えば、インターネットを使うときに、URLの欄に[133.24.255.00]とあっても何のホームページかわかりません。しかし、[yamagata-u.ac.jp]というアドレスを見ると、山形大学のホームページだということがわかります(まぁ、1つや2つの番号を覚える程度ならそんなにつらくはないでしょうが)。というわけでDNSがあるのです。

DNSの設定の前に、ある程度構造を知らないと難しいと思うので、最初に粗方の説明をします。
DNSの働きとして、「順引」と「逆引」に分かれます。それぞれの説明をすると、

    順引・・・名前からIPアドレスを求めること

    逆引・・・IPアドレスから名前を求めること


あと、DNSは外部用と内部用の2種類の設定が必要なので、外部用の順引・逆引と内部用の順引・逆引の4つの設定をします。これらは1つ1つ設定ファイルが独立していて、その1つ1つを「ゾーンファイル」といいます。ゾーンファイルは1度設定するとそんなに触らなくても大丈夫なのですが、非常にデリケートでピリオドが抜けていたなど、ちょっとした間違いと動かなかったりします。もしうまくいかなかったら、よく見直してみてください。

これらのzoneファイルをまとめているファイルがあります。それはnamed.conf(場所は/etc/named.conf)です。named.confは、zoneファイルをどこに置くかなどを設定します。ここも間違えると動かないので、よく見直してください。

では、次のページから設定に移ります。








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